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KAIROS

ANNE&VALENTIN

ANNE&VALENTINは、Anne(アンヌ)とAlain・VALENTIN(アラン・ヴァレンタイン)の出逢いによって生まれました。とはいえ、この2人、ただのアンヌとアランではありませんでした。

互いの一目惚れから30年間、2人はともに幸せな家庭を築き、仕事にも精力的に取り組んでいきます。まさに運命の出逢いでした。

2人は互いの才能を生かしながらANNE&VALENTINを育てていきます。スタートはフランス南西部の都市トゥールーズの一軒のお店から、やがてANNE&VALENTINは世界各地へと広がりました。

すべては1980年9月に始まりました。ヒッピー青年だったアランはオプティシャン(眼鏡士)のフランス国家資格を取得。すでに10年来のパートナーだった2人は、これまでにない新しいスタイルの眼鏡店を開くことを決意します。

オリジナリティにあふれる一風変わったデザインのフレームを扱ってみたい、そして何より顧客ひとりひとりの個性にあったフレームを丁寧に提案してみたいと夢見ます。

開店第1日目から2人の試みが始まりました。来店客が目にし、気に入ったアイウェアを提供するのではなく、その人物を観察し知ることから始めるのがふたりのやり方でした。

どんな暮らしをしているのか、どんなしぐさでどんな歩き方をするのか、そしてその人らしさをもっとも良く引き出すフレームを提案するのです。当時としては革新的なアプローチでした。

アランは主にオプティカルの技術面を、アンヌは店のディスプレイを担当しました。

確固たる信念と笑顔で接客をするふたりのお店はやがて軌道に乗りますが、繁盛すればするほど既存の商品の限界に気づかされます。「選択肢がもっと広がれば…」

そんな悩みを怖いもの知らずのアンヌが打ち消します。

「自分がデザイナーになれば良い」のだと。

アンヌがアランのアドバイスを受けてデザインした試作品は、1984年初めてコレクションとして発表されます。ブランド名は気負うことなくシンプルに「ANNE&VALENTIN」としました。

デザインはオリジナリティにあふれ、カラフルで、はつらつとしたものでした。もちろんアイウェアとしての機能と装身性のクオリティは最優先されています。